なぜ、今ワインなのか？

　私達の今日は、物質的にとても豊な時代となりました。店には商品があふれるほど並び、食べ物に関していえば、“美味しい”というだけでは売れない時代がやってきました。私達の生活では、肉、魚や野菜等が、大きな工場で処理され、便利なパッケージで陳列されて売られるのが当たり前となり、これらの肉や魚が私達と同じ生物であり、その大切な命を拝受しているという意識が残念ながら少なくなってきました。植物についても同じことです。私のご紹介するワインは、中小の農家の畑で多くの手作業を経て大切に育てたブドウから作られたワインです。低品質のブドウから、高品質のワインは作れないと言われているように、ワインの品質は、ブドウの質で決まると言っても良い程です。その為に、ブドウ農家は１年をかけて、懸命に畑の作業に勤しむのです。私達が普段見ることのない、こうした農家の尊い作業を、ワインを通して知ることで、私達の周りの生活を違う方向から考えてみませんか。　また、私達の生活は核家族化し、一人で自由に過ごす時間を獲得しました。そして、多く作業が便利に機械化され、私達の日常は高い精度で現代化されました。SNSによって世界的な交信ができるようになったのは良いのですが、身近な人とのコミュニケーションに重きが置かれなくなってきたようにも感じます。ワインは食事に寄り添うものだとも言われていますし、ワインは人間関係の潤滑油であると言われています。美味しい食事とワイン、そしてこの大切なひと時を、身近な人々と分かち合うことで、人間関係の大切さを感じてみましょう。

代表: 石黒かおり

プロフィール

国際的なワインビジネスの架け橋として

15年間にわたり日本航空株式会社の国際線に勤務し、世界各国を飛び回る中で、国際的な視点と文化的洞察力を培いました。機内でのワインサービスを担当する中でワインへの関心が高まり、10年目にはフランス・ボルドー大学醸造学部に留学し、専門知識を習得。この経験を通じて、ワイン業界への道を本格的に歩み始めました。

2003年からはフランス・ブルゴーニュ地方に拠点を移し、ブドウ栽培・ワイン生産に深く関わることで、持続可能な農業や環境保護の重要性を実感。ワイン生産を単なるビジネスとしてではなく、文化や環境と共存する価値ある産業として捉え、実践してきました。

主な業務実績

ブルゴーニュワイナリーの経営・ブランディング

訪問者対応および試飲会の企画・実施
世界各国のバイヤーとの商談および試飲セッション
国内外のワインフェアや展示会でのプロモーションと販売
ワインの出荷、輸出管理、フランス税関手続き対応
ラベルデザインや広告戦略の開発
ホスピス・ド・ボーヌなどの著名なワインオークションへの企画参加

国際ワインプロジェクトのマネジメント

2018年には、300年の伝統を持つブルゴーニュの名門ワイナリー、エティエンヌ・ド・モンティーユ氏による北海道ワインプロジェクトに参画。このプロジェクトを通じて、日本とフランスのワイン文化の融合と発展に貢献しました。

国際ワインプロジェクトの立ち上げおよび管理業務
会計、人事、補助金対応を含む総合的な運営サポート
日本政府機関や在日フランス大使館との交渉・調整
ワインブランド戦略および販売計画の立案

ワインコンサルタント・企業経営

2022年からは、ワイン研究家および企業コンサルタントとして活動しながら、フランス企業 Bellevue Franceの代表取締役社長を務め、「WINE no KAORI」を主宰。フランスと日本のワイン市場をつなぐ架け橋として、国際的なワインビジネスの発展に貢献し続けています。

資格・スキル

日本ソムリエ協会ソムリエ資格 (1997年)
日本ソムリエ協会シニアソムリエ資格 (2001年)
ボルドー大学ワイン醸造・試飲学留学修了 (2000年)
ブルゴーニュ大学 IUT Licence professionnelle取得 (2006年)
ブルゴーニュワインの騎士団シュヴァリエ叙任 (2009年)

信念・スピリット

グローバルな視点を持ちつつ、自らの個性を大切にする
誠実な人間関係を築き、笑顔と思いやりを大切にする
常に前向きに新たな挑戦を楽しむ
環境保護の意識を持ち、美意識を追求する
ワインのプロフェッショナルとして、常に研鑽を重ね、革新を追求する

30年以上にわたるワイン業界での経験を活かし、国際市場での活躍を続けています。ワインを通じて人々をつなぎ、持続可能な未来に貢献することを使命としています。